【僕が医者になるまでの道のり④】医学部時代に印象に残った実習
こんにちは。
がんを原因から治す
統合医療 希望クリニック院長 堀田由浩です。
前回の記事「僕が医者になるまでの道のり③」の続きです。
今日は、医学部時代に特に印象に残った
病理学の授業について書きたいと思います。
病理学とは、
健康な人の人体について解剖学で習った後に
病気になった人の人体の変化について勉強する授業です。
解剖学だけでもすごく大変なのに
その臓器に起こった様々な病気について顕微鏡で観察し、
死に至った原因について全臓器を調べ、
レポートを提出するという大変な実習なのです。
患者さんは通常、大学病院を受診し
様々な検査を行った後、
病気が診断されて治療を受けます。
場合によっては、最終的に重症化して命を落としてしまうこともあります。
そんな患者さんの身体を亡くなられた後に解剖して調べさせていただき、
医師の診断が合っていたのか、
治療が正しかったのか、
他にも病気はなかったのかなどを調査します。
そしてその評価と診断を書き、さらに文献を調べて考察をします。
一人の医師として、
病気との一連の向き合い方の基礎的なトレーニングとなる
ものすごく勉強になる実習です。
私が担当したのは、解離性大動脈瘤という病気で何度か手術をした後、
手術をしていない部分の大動脈が破裂して亡くなられた患者さんでした。
その方の病気と向き合い、一つずつ検査による断を後追いし、
手術の術式・術後管理など様々なことを調べ、
実際の主治医から様々なアドバイスをもらいながらレポートを作成する過程を通して、
病を探求する姿勢を学びました。
非常に大変な実習ではありましたが、
おかげで患者さんと向き合うための基礎能力がついたと感じています。
「僕が医者になるまでの道のり⑤」へつづく。