院長ご挨拶
院長ご挨拶
Message from the Director
希望クリニック院長
堀田由浩
1963年 愛知県名古屋市出身
三重大学医学部卒業
院長ご挨拶
がん治療は手術、抗がん剤、放射線療法でがんの病巣切除や
がんが増える勢いを減らすことが基本です。
しかし、それだけではがんになった原因である免疫力低下は解決されていません。
「原因を解決していない病は再発する心配がある。
病を原因から解決すればその病は再発しない。」
東洋医学が古くから指摘している点であり、がんは原因から解決する必要があります。
まず、どの程度免疫力が低下しているかを把握し、免疫力低下が著しい場合には、
再生医療技術を用いた各種リンパ球療法、樹状細胞療法により
免疫力を回復させることは良い選択肢です。
また、高濃度ビタミンC点滴、食養生、サプリメント、漢方、気功で
がん細胞が増えにくい体質に変えて行くことは欠かせません。
さらに、ストレスを抱えている方は自律神経の働きで免疫力が低下します。
それには私達スタッフや心理セラピストとお話しながら、
ストレスに対する抵抗力をつけることが効果的です。
「再生医療技術と心のケアで免疫力を高め、がんが増えにくい体質を作る」
を基本に、免疫力の改善を一緒に目指しましょう。
あなたのがん治療の悩みを解決するお手伝いをさせてください。
原因を改善することの大切さ
形成外科医として全身やけどの治療を担当していた頃は、
患者さんの苦痛を少しでも取り除くため日々試行錯誤を繰り返していました。
しかし、重度のやけどをした患者さんの原因は様々で症状を改善しても
根底にある虐待や認知症、自殺など原因を治さないといけないことに気付きました。
また、大学病院での癌の手術を担当していた時は昼夜休みなく手術を行い
一人の患者さんに多くのスタッフが関わって治療していました。
しかし、拡大手術をしても再発、転移が繰り返される現実を目の当たりにして
無力感を超えて医師の自信をも失ってしまいました。
その後転勤となり床ずれの患者さんの治療に没頭しました。
ところが手術で完治しても原因が解決されてない為退院しても
2週間で再発し再入院してくるのです。
「原因」を知ることで「予防」が可能になり「治癒」に導くことができ、
どんなに弱った患者さんも床ずれの原因から治せば
再発することはありませんでした。
この時に作った「床ずれ治療実践法のプログラム」は
ほぼ100%の病院で導入され、私は講演のために全国を回ることになったのです。
癌治療においても手術で目に見える腫瘍(雑草)を切除しても
病気を患った根本的な原因(根)を改善することが出来なければ
再発するのではないかと気付きました。
この時自分の目指すべき方向が明確になったのです。
2つの症例と「こころの大切さ」
外科医となり、ほとんどの時間を病院で過ごし、多くのがんの手術を経験してきました。
そんなある日東海地方で最も小さい早期胃がんが発見されました。
当時、学会で発表されるほど珍しいサイズで周到な準備と完璧な手術、
厳密な病理検査が行われました。
患者さんは言うまでもなく経過は順調で無事に退院されました。
ところがどこで聞き間違えたのか、
「私は余命3ヵ月でもう助からないことを知っています。」
と信じて生きることを諦めてしまったのです。
驚いたことに翌月の受診時には全身に癌が転移し抗癌剤治療の効果もなく
残念ながら患者さんの言葉通りに3ヵ月で他界されたのです。
私は助かるはずの命が救えなかった無力感にさいなまれたのでした。
ある時ご高齢の患者さんが顔のホクロの相談で受診されました。
既往歴を聞くと10年前に肺がんを患ったそうです。
抗癌剤も放射線治療も効果が期待できない進行がんで、
とても危険な手術を選ばざるを得なかったそうです。
手術は成功し喜んだのもつかの間すぐに多発転移が発覚してしまいます。
患者さんはもう治らないとの説明に怒って帰られましたが
10年経っても何ともなかったそうです。
癌を克服するためには「心が7割、体が3割」といわれています。
早期発見でも安心してはいけない、末期でもあきらめてはいけない。
この2つの症例が「心の大切さ」を考えるきっかけになったのです。
統合医療との出会い
2001年、私は統合医療と出会いました。
それまで外科医、形成外科医として病院に勤務し、数々の症例への対処を経験。
そのなかで、がんの患者さんが手術したにも関わらず再発によって命を失ったり、
抗がん剤で症状を抑えても副作用が強くて苦しむ患者さんを数多くみてきました。
メスだけでは治せない病気がある。
現代西洋医学的なアプローチでは本当の意味で患者さんを治すことは
できないのかと悩みました。
その時、ある看護師の方から統合医療のことを聞きました。
当初は半信半疑というよりも、むしろ全てを疑うぐらいの気持ちだったほど、
統合医療の概念に懐疑的でした。
しかし、「患者の会」をはじめ、手術もせず、抗がん剤も使用せずに
がんの症状を抑えながら元気に過ごしている人たちがいることを知り、
統合医療の現実を把握するにつれ、
これこそが自分の求めていた理想の医療だと確信するようになります。
そして勤務していた病院を退職。
単身アメリカへと渡り、2004年から2005年にかけて
統合医療の世界的権威であるアンドリュー・ワイル氏が主催する
アリゾナ大学統合医療学科の研修生となりました。
アメリカで学んだ最先端の統合医療は、まさに私にとって目からうろこの連続でした。
西洋医学は戦争によって負傷した兵士たちへ施す治療技術をもとに急速に発展してきました。
いわば緊急時の医療というわけです。
伝統的な知恵や叡智を元にした東洋学的な医療は、
日常の延長にあるものとして生活の一部に組み込まれています。
それこそ、普段の食事や習慣そのものが医療行為になりえるのです。
これら二つをバランス良く組み合わせて人間全体を見るのが統合医療の概念。
「悪い部分があったら切り取る。薬で抑える」というだけでは不十分。
特に心に刻み込まれたのは
「医者は患者を治しすぎてはいけない」
という教えでした。
「医療で病気を100%治すことは正しいように思えるが
裏返してみれば人が本来持っている自己治癒力を
かえって見落としてしまっていることさえある。
そして、自力でなおってない病気は再発する可能性がある」
ということです。
「統合医療」希望クリニックの思い
私達のクリニックではコミュニケーションを大切にしています。
スタッフ間ではもちろん、患者さん、ご家族とのコミュニケーションが深まることで
お互いを理解し信頼が生まれるのです。
わからない ということは敵対心や恐怖心に変わります。
聞いてみよう質問してみようと素直に感じていただける雰囲気・空気が
患者さんの持つ自己治癒力を最大限に引き出せるための入口なのです。
手術などの外科的治療を中心に技術が発達してきた西洋医学と、
人間自身の治癒力や免疫力を高めることを重視する東洋医学。
その二つを融合させたのが統合医療です。
人間が元々持っている身体を治そうとする力。
それを手助けしてくれる数々の治療法が「統合医療 希望クリニック」には存在します。
患者さんにとって何が必要なのか。
病気になった原因は何なのか。
日常の生活から改善していくことが本当の意味での治療です。
「統合医療 希望クリニック」では、科学的データに裏付けされた最新医療を
解りやすいご紹介に努めています。
まずはクリニックに足を運んでみてください。
統合医療の生みの親
アンドリュー・ワイル氏
フィラデルフィア出身 アリゾナ州ツーソン在住
アリゾナ大学医学部教授
学内の統合医療プログラム
(PIM: Program in Integrative Medicine)の創立者
統合医療の生みの親
ハーバード大学で医学と生物学(植物学)の二つの学部を修了。
統合医療の生みの親であり世界的指導者として、
タイム誌の表紙に二度にわたり取り上げられたワイル博士。
「癒す心・治る力」「ヘルシーエイジング」(角川書店)など
数々のベストセラー作家でもあり、
一般向けの健康講座(www.drweil.com)のディレクターなど
たくさんの顔をもっている内科医師です。