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パーキンソン病の治療

パーキンソン病とは、手足のふるえ(振戦)、硬直、動作緩慢や姿勢の異常が見られる病気で、進行性であり有効な治療法が確立していないことから難病指定されています。中脳にある黒質といわれる部分の神経細胞が何らかの原因で少なくなり、身体の運動を調節している神経に命令を送るドーパミンという物質が不足することにより発症すると考えられています。1817年に初めて報告された病気で、報告者の名前にちなんでパーキンソン病と呼ばれるようになりました。主に高齢者で発病しますが、40歳以下で発症する若年性パーキンソン病のケースもあります。症状が進行すると、自力での生活や歩行が難しくなり、日常生活での介助が必要になります。

標準治療ではドーパミンを補うための薬(L-dopa)を使います。しかし、L-dopaの効果は一時的であり、L-dopaにより活性酸素の産生が増加し、病気の進行を早めるという警告もなされています。

一方で、グルタチオンは脳にとって最も重要な抗酸化物質の一つであり、脳を様々な有害物質から守る役割を担っています。パーキンソン病患者の脳内において、この重要な物質であるグルタチオンが減少していることが分かっています。米国においては、Dr.Perlmutterがこの治療法を積極的に行い、非常に有効な治療であると報告しています。週に1~3回の点滴を約3ヶ月間行います。病状にもよりますが、その後は維持プログラムとして週に1回のペースで治療します。

グルタチオン点滴のその他の適応疾患

・認知症(軽度 物忘れ)

・閉塞性動脈硬化症

・がん化学療法による抹消神経障害・重金属解毒など

副作用について

日本では既に40年以上も前からグルタチオンを自家中毒、つわり、妊娠中毒、薬物中毒、慢性肝炎の治療に使用していました。副作用も非常に少ない、安全率の高い医薬品で、薬の副作用の治療に使われることもあるぐらいです。なお、米国では抗がん剤の副作用による指先のしびれ(末梢神経障害)等の治療に使われています。

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