食養生(玄米・菜食・野菜ジュース)
食養生はがん治療の基本になります。
健康な身体づくりががんの再発予防、治療効果を最大限発揮するための基礎になり、また、副作用によるダメージを低減することもできるからです。がん細胞が喜ぶような食材を避け、自己免疫力が上がる食材を選ぶことが大切です。これをおろそかにしてはどんな治療もうまくいきません。
<ポイント>
1. がん細胞が喜ぶぶどう糖を出来るだけ摂らないようにするために、主食は玄米か雑穀、パンでも全粒粉で作ったものにしましょう。
希望クリニックでは、木村秋則氏指導の無農薬、自然農法玄米をお勧めしています。
玄米の効用
● 豊富な栄養素を含んでいる。 ビタミンB群、ビタミンE、マグネシウム、カリウム、亜鉛、葉酸、パントテン酸、食物繊維、フィチン酸
● 玄米は白米に比べて硬いため、咀嚼回数が増え、唾液の分泌も増える。そのため唾液に含まれる免疫成分が増える。
● ぶどう糖への分解や吸収が穏やかなので、ぶどう糖を主な栄養源にしているがんに栄養が行きにくい。
● 無農薬玄米の場合、農薬の害を避けて肝臓を守ることができる。
2.4つ足動物の肉食は避けて、タンパク質を大豆や魚、平飼いで育った鶏から摂ると良いでしょう。 牛乳には、がん細胞を増殖させる物質(IGF-1)が含まれていますので、乳製品は避けると良いでしょう。
3. がん細胞は、塩分のナトリウムを使って免疫細胞の攻撃から身を守っています。そのため、塩分を出来るだけ控え薄い味付けでもおいしい食材を選びましょう。逆に野菜などに豊富に含まれるカリウムは、ナトリウムを排出し、がん細胞を弱める働きがあります。カリウムをたくさん摂るには野菜ジュースがお勧めです。
食材リンク(水輪 http://www.suirin.com)
※ 野菜ジュースを作るには、特にジューサー選びは重要で、低速圧搾方式のものでないとせっかくの栄養を逃がしてしまいます。 ジューサーは低速圧搾式を選びましょう。
4. 胃の手術後等で、上記の栄養療法が出来ない場合や避けた方が良い場合があります。 食物がつかえてしまったり、小腸が食事形態に慣れていない時には、補助食品をご紹介しています。